混合ワクチン
猫ちゃん
※猫エイズウイルス感染症の予防ワクチンは全国的に製造が終了となり、当院での在庫も尽きたため接種することができません。
ワンちゃんの混合ワクチン
犬ジステンパー
極めて伝染力の強い犬ジステンパーウイルスの感染によって発症する、致死率の高い伝染病です。感染すると、呼吸器症状、消化器症状を伴う多様な病型を示し、多くが神経症状へと進行し、後遺症が残ることもあります。
犬伝染性肝炎
アデノウイルスの感染による、肝炎を特徴とした子犬の急性疾患です。致死率が10~30%といわれています。
犬パルボウイルス感染症
血便を伴う消化器症状と白血球減少が特徴であり、死流産・心不全による突然死を起こすこともあります。伝染力が高く、致死率の高い伝染病です。
犬パラインフルエンザウイルス / 犬アデノウイルス2型感染症
両ウイルスおよび細菌などの混合感染により、ケンネルコフと呼ばれる、いわゆる「カゼ」症状を示す呼吸器感染症を引き起こします。乾咳、鼻汁、発熱などを主症状とし、特に集団飼育されている犬どうしで急速に感染が広がります。
犬レプトスピラ感染症
重症例では急性肝炎や急性腎炎による死亡率が高く、感染した動物の尿で汚染された水や食物の摂取が主要な感染経路とされています。皮膚にできた傷や粘膜からも感染することがあります。
- 野ネズミが出没したり、近隣に豚舎や牛舎のある地域にお住まいの方
- 近くに川がある
- 散歩コースに水はけの悪い水たまりがある
- よくドッグランなどに遊びに行く
などに該当される場合は、レプトスピラの予防も含めたワクチン接種をおすすめします。
ワクチン接種後の注意点
- ワクチン接種後、ワクチンの製造過程の段階で混入が避けられない成分に対して、まれにアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こすことがあります。
- ワクチンアレルギーは人間の花粉症と同じで、毎年大丈夫でも、ある年、突然発症することもあります。
- できるだけ、接種後の様子を観察していられる日の午前中に接種するようにしましょう。
- 接種後の激しい運動は、ワクチンアレルギーを引き起こす原因にもなり得るので、接種後はできるだけ安静に過ごさせましょう。
- ワクチンアレルギーの症状としては、呼吸器・循環器症状、皮膚症状、消化器症状などがあげられます。(呼吸がおかしい、顔が腫れている、ふらふらしている、皮膚が赤い・かゆい、などの症状)
- 急性型では接種後5分~1時間以内、遅延型では接種後1~3日以内に発症します。
- 上記の症状が出たり、少しでもおかしいと感じたら、様子を見ずにすぐに御連絡ないし御来院ください。夜間の場合は、夜間救急ダイヤルへおかけください。
猫ちゃんの混合ワクチン
猫汎白血球減少症
猫パルボウイルスの一種である猫汎白血球減少症ウイルスの感染により発症します。
急性経過では、発熱、食欲減退、嘔吐、下痢、白血球数の減少を特徴とし、子猫は特に重症で死亡率が極めて高く、伝染力の強い感染症です。
猫ヘルペスウイルス感染症
鼻炎や結膜炎を主症状とする上部気道炎、いわゆる「カゼ」症状を引き起こします。重症化した子猫では肺炎やウイルス血症を引き起こし、時に生命に関わることもあります。
猫カリシウイルス感染症
子猫に感染しやすく、元気消失、発熱、くしゃみ、鼻水、流涙などのカゼ症状に加え、流涎(よだれ)を伴う口腔内の水疱・潰瘍の形成が特徴的です。関節炎を起こして歩行障害(足をかばうこと)が認められることもあります。重症化すると生命に関わることもあります。
猫白血病ウイルス感染症
主に感染猫の唾液を介して感染・発症します。なめる、じゃれる、ケンカといった密接な接触や、食器の共有により感染が成立します。
子猫のうちに感染すると「持続感染」となり、80%の確率で3年以内に死亡するといわれています。健康な成猫では、「一過性感染」でウイルスを排除できる場合もありますが、感染時の体調によっては成猫でも「持続感染」となることもあります。
リンパ腫や白血病ばかりでなく、多くの疾患の発症に関与します。
5種のワクチンを接種することで、猫白血病ウイルスの感染阻止率を高めることができます。