マイクロチップ
マイクロチップってなに?
マイクロチップは、動物の個体識別を目的にした皮下(皮膚の下)に埋め込む電子器具です。地震や火山の噴火などの緊急災害時や迷子になってしまったときの身元確認手段として、その有効性が認知され、普及率が高まっています。
マイクロチップ本体には飼い主様の住所・電話番号などの情報は入っていないため、専用の登録用紙に個体識別番号、動物情報、飼い主様情報、動物病院情報を記載し、登録手続きを行います。マイクロチップで登録された番号は、唯一その子であると認識することのできる番号で、「犬・猫の戸籍や住民登録」と同じ意味合いを持ちます。

万一、わんちゃん・ねこちゃんが迷子になってしまい、誰かに保護されたとしても、マイクロチップの登録によって、「○○さんちの○○ちゃん」と社会的に証明されるうえ、ケガや病気、飢餓などで外見が変わってしまっても、その子であることを間違いなく確認することができます。そのため、マイクロチップの挿入によって保護者としての新たな責任感が生まれ、飼い主様と動物との絆もより一層深まると考えています。
マイクロチップのしくみ
マイクロチップは直径約2mm、全長11~13mmと小さく細長い形をしていて、表面は生体適合ガラスというからだにやさしい素材でつくられています。内部のICには規定された15ケタの個体識別番号が封入されています。専用の読み取り機(リーダー)を近づけると、データが読み込まれます。チップ内に電池は必要なく、長期の使用が可能です。耐用年数は25~30年とされており、動物の生涯にわたって使用可能となるようにつくられています。

どんなふうに埋め込むの?
専用の注射器を使用し、首のうしろあたりの皮下(皮膚の下)に埋め込みます。通常の注射と比べると針はやや太いですが、処置時の痛みは通常の注射のときとほとんど変わらないそうです。そのため無麻酔でも埋め込み可能ですが、不妊手術や歯石除去などの麻酔処置時であれば、痛みを感じることなく埋め込むことができます。特に注射を過度に嫌がる猫ちゃんの場合は、鎮静が必要になったり、不妊手術などの麻酔時をおすすめします。

AIPO;動物ID普及推進会議
マイクロチップ番号の登録先のデータベースです。AIPOのデータベースでは、施設登録された病院から、インターネットでマイクロチップのID番号の検索ができます。
インターネットを介して、処置された犬・猫等の登録が確実におこなわれたかどうかの確認や、迷子犬などの検索が利用できます。

マイクロチップ挿入後の手続きの流れ
- マイクロチップ挿入
- 専用の登録用紙に個体識別番号、動物情報、飼い主様情報、動物病院情報を記載し、登録手続きを行います。
- 受付後約2週間後、飼い主様に登録終了の案内ハガキが届きます。
- (※登録には1頭あたり1,000円が手数料としてかかります。)

マイクロチップ挿入後に、飼い主様情報が変更になった場合
登録後の飼い主様情報の変更手続きは飼い主様ご自身によっておこないます。専用の登録用紙に変更の項目を記入し、FAXにて登録先の事務局に連絡します。
